追⼿⾨学院⼤⼿前中学校・⾼等学校 学校案内2017
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ロボットサイエンス教育液体窒素を使った物質の状態変化の観察や、スルメイカなどの生物解剖に取り組むなど、「本物をみる」「本物に触れる」機会を大切にしています。そこには、図録だけでは実感できないさまざまな気づきがあります。実験では身近な材料を用いることで、日常生活の中にサイエンスの対象が数多く存在することを知り、理科に対する関心を高めます。知識や技術だけではない、さまざまな素養を身につける場。ロボット製作と聞けば、手先の器用さやコンピュータの技能が身につくイメージがあるかもしれません。しかし、そうした知識や技術以上に、創造力や問題解決力など、人間として大切な素養が幅広く身につくのがロボットづくりなのです。最初から知識は要りません。まずはモノづくりの楽しさを体験してみましょう。教頭(理科) 福田 哲也2002年、NASAの教育基金で宇宙をテーマにした日米交流のロボット教育プロジェクトを実践。2007年、文部科学大臣表彰の科学技術賞受賞。2014年、文部科学大臣優秀教職員表彰。これまで各校で指導したクラブはロボットの世界大会で計10回入賞。■サイエンス教育の  実践授業■ 各学年のロボット教育(全コース)中学1年生ロボットの基礎的な 仕組みや構造を学ぶ。中学2年生自律型ロボットの製作を通じて プログラミングを学ぶ。中学3年生 「ジュール」などのエネルギーの概念をロボットを通して学ぶ。▶ 自作の高電圧装置による放電実験▶ ニワトリの内臓の観察▶ 霧箱を使った放射線の観察▶ 簡易モーターの製作と改良▶ 虹をテーマにした光の応用実験▶ 目の構造と比較しながらカメラの製作TOPICS本校ではロボット教育を豊かな「人づくり」を実現する場と考え、独自の「サイエンス&人間教育」と位置づけて全校的に推進。受け身の授業とは異なり、生徒同士の教え合いも盛んで主体的な学びが根づいています。2015年にはロボットサイエンス部がカタールで行われた世界50カ国8万人の生徒(小・中・高)が挑む世界的なロボットコンテストWRO(World Robot Olympiad)世界大会において 7位入賞する快挙を達成。月面における合体型資源採掘ロボットと英語の発表が高く評価されました。豊かな人づくりを実現する「ロボット教育」。 「本物に触れる」ことで理科への気づきを高める。23

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