2026.06.26校長ブログ

エゴを出したいヤツは大会が終わってから

先日、サッカー日本代表の堂安律選手の言葉が印象に残りました。

現在開催されているワールドカップにおいて、堂安選手はチーム内の共通認識として、「エゴを出したいヤツは大会が終わってからにしてくれ。今はそういう大会じゃない」
という言葉を紹介していました。

この言葉だけを聞くと、「個性を消す」「自分を抑える」という意味に聞こえるかもしれません。しかし、記事を読み進めると、そうではないことが分かります。
堂安選手自身、若い頃は強いエゴを武器に成長してきた選手でした。自分が結果を出すこと、自分がゴールを決めることに強くこだわり、それが彼を世界の舞台へ押し上げた原動力でもありました。
しかし、今の堂安選手は違います。
自分が先発であろうと途中出場であろうと、自分の役割を受け入れる。そして、監督が選んだメンバーを信頼し、チームが勝つために何が必要かを最優先に考える。
それでも、「自分には必ずゴールのチャンスが来る」という自信は失っていません。
エゴを捨てたのではなく、チームのために使うようになったのです。

学校も同じだと思います。
一人ひとりがそれぞれの個性や強みを持っています。勉強が得意な人もいれば、スポーツで活躍する人もいる。人を支えることが得意な人もいます。
大切なのは、自分の力を「自分のためだけ」に使うのではなく、クラスや学年、学校というチームのためにどう生かすかということです。
そして、自分に与えられた役割に全力を尽くすことです。

主役だけがチームを勝たせるわけではありません。
目立たない役割であっても、その役割を果たす人がいるからこそ組織は前に進みます。
本校が大切にしている「独立自彊・社会有為」も、自分を高めることと、その力を社会や周囲の人のために生かすことを求めています。

堂安選手の言葉を聞きながら、自分の力を誰のために使うのか、何のために使うのか…改めて考えさせられました。

個人の成長とチームへの貢献。
その両方を大切にできる人こそ、これからの時代に求められる人材なのだと思います。

「律!頑張れ!!」