2021.06.07校長ブログ

海外への扉

 対面授業再開後一週間が過ぎました。そして、生徒たちの元気な声が学校中に戻ってきました。放課後職員室では生徒に対する先生方の質問受けや指導が行われていますが、そのやり取りが心地よく聞こえます。やはり学校には主人公がいなくてはだめですね。
 さて、今回は留学の話です。この3月に174名の高校3年生が本校を巣立っていきましたが、その中で6名の生徒が海外の学校に進学しました。アメリカやシンガポール、カナダまた追手門学院の提携校であるマレーシアのテイラーズ大学にも進学していきました。このコロナ禍において海外への渡航が厳しく制限されている中で、この選択は非常に素晴らしいことだと思います。その中の一人H君は高校入学当初から海外の大学進学希望でした。
将来は動物関係の仕事に就きたい強く願っていた彼は、英語科の先生方のアドバイスを受け、自ら英語の外部試験を受験し(3年次には準1級も合格)、アメリカの大学数校に合格することができました。そして、今年度から海洋生物学を学ぶ予定です。その上、奨学金も獲得することができました。日本の大学に行ったほうが良いのか、海外の大学に行ったほうが良いのか、どちらが良いのかは様々な条件があるので一概には言えません。でも若い時に一度は、海外の扉をたたいてみてはどうでしょうか。間違いなく物事を見る視野が広くなり、将来に向けての大きな財産となります。
 本校では、来年度から本格的に海外の大学をも進学先に見据えた、グローバルコースを設置します。英語中心の授業だけではなく、探究などでもグローバルを意識した活動に取り組む予定です。ICTを有効活用して、海外ともオンラインでつなぎます。効果的な海外研修も計画中です。アフターコロナにおいて、世界は必ず急速に進化していきます。なぜなら、今大きなエネルギーをそれぞれが蓄えているからです。皆さんもその波に乗り遅れてはなりません。その進化を見据えて、本校も発展していきます。