1学期を終えて~終業式~
7月23日、本校では1学期の終業式を迎えました。
私にとっては、校長としての初めての学期、そして15年ぶりに戻ってきた大手前中高での新たなスタートの学期でもありました。戸惑いや悩みがなかったわけではありませんが、こうして無事に1学期を締めくくることができたことを、まずは心から嬉しく思っています。
ふり返ってみると、これまでに比べて生徒の皆さんと接する機会がずいぶん減ってしまったことに、少し寂しさも感じています。体育の授業やクラブ活動を通じて、皆さんと一緒に太陽の下で過ごす時間が、私にとってどれだけ大切だったのかを実感しています。今はそれが少なくなって、太陽が恋しくなる気持ちになってしまいます(笑)。
さて、今日は終業式でお話しした内容について、改めてここに書かせてもらいます。実は、終業式での話が自分の中でうまく整理できず、皆さんに伝えたかったことが十分に伝わらなかったのではないかという後悔が残りました。だからこそ、ここで改めて言葉にしてお届けしたいと思います。
終業式で伝えたかった3つのこと
1つ目は、自分自身をふり返ること。
『この1学期、どんな毎日を過ごしましたか?』
楽しかった人も、忙しかった人も、少し長く感じた人もいるかもしれません。けれど、きっと誰もが、自分だけの「ストーリー」を持っていると思います。うまくいったこと、いかなかったこと、嬉しかったこと、悔しかったこと――それら一つひとつの出来事の中に、あなた自身の成長やこれからのヒントがあるかもしれません。
どうか、少し立ち止まって、自分の1学期をふり返る時間をつくってください。
2つ目は、「大事は小事より起こる」ということわざについて。
これは、ある日見たカレンダーに載っていた言葉です。
何気ない小さなことを「まぁ、いいか」と流してしまうと、後になって大きな問題になることがあるということわざです。
「ちょっとしたミス」「ちょっとした不正」「小さなすれ違い」――そうした些細なことにこそ、しっかりと目を向けてほしいと思っています。
「これくらいなら」「自分だけなら」「バレなければ」・・・それが、大きな出来事につながることもあります。
改めて、自分の行動を見直すことで、自分はもちろん、周囲の人たちを守ることにもつながります。
夏休みを迎えるこのタイミングで、ぜひ意識してみてください。
そして3つ目は、夏休みの過ごし方について。
夏休みは、楽しいことやチャレンジできることがたくさんある時間です。
だからこそ、「自分の時間」をしっかりとコントロールして、自分自身を大切にしてください。
まず何よりも大切なのは、「安全に過ごすこと」。それがすべての土台になります。
自分のことを大切にし、周りの人とも気持ちよく過ごせる、そんな夏休みになることを願っています。
以上3点が伝えたかったことです。
表彰された皆さんへ
終業式で表彰された皆さん、おめでとうございます。
皆さんの頑張りや成果を、心から嬉しく思っています。
この表彰を通じて、また新しいステージへと進んでいくクラブもあると思います。
どうか、自分の持てる力を存分に発揮してください。
最後に
2学期、また元気な皆さんと会えるのを楽しみにしています。
どうか、充実した、そして安全な夏休みを過ごしてください。
1学期、おつかれさまでした。