2025.07.19校長ブログ

「将来を考える日」~卒業生が語る、未来への道しるべ~

7月19日、「将来を考える日」として、中学2年生・3年生、高校1年生を対象にキャリア教育の一環となる講演会を実施しました。この行事は、追手門学院の卒業生の皆さんから、自らの仕事や歩んできた人生についてお話しいただき、生徒が将来のキャリアを考えるきっかけとすることを目的に、山桜会(本校卒業生の会)のご協力のもと、毎年行っているものです。

当日は、朝早くから講師の皆さんが来校くださり、顔を合わせるなかで、毎年のように参加してくださっている方もいれば、久しぶりに再会する懐かしい顔もあり、思わず笑顔がこぼれました。卒業生たちが、それぞれの現場で経験を重ね、自信と誇りをもって語ってくださる姿はとても頼もしく、誇らしい限りでした。

1講目・2講目ともに、後輩たちに向けて熱いメッセージを真剣に届けてくださる場面が数多く見られ、聴いていた生徒たちにも確かなものが伝わっていたように思います。

個人的には、3年間担任をしていた卒業生が今回初めて講師として参加してくれたことも、非常に嬉しく、感慨深い出来事でした。彼女は現在、「話すこと」を仕事にしているプロフェッショナルです。そんな彼女でさえ、前日はベッドルームで何度も練習を重ねてくれていたと聞きました。その姿勢に心から感謝したいと思います。

きっと、講師の皆さんの言葉や姿勢は、生徒たちの心に何かしらの痕跡を残してくれたはずですし、そうであってほしいと強く願っています。

この日を通して、ふと自分自身に問いかける時間にもなりました。もし私が卒業生としてこのような機会に招かれたら、どんな話をするだろうか?教員という仕事の魅力をどう伝えるだろうか?……いや、そもそも依頼があってもお断りするかもしれませんが(笑)。

改めまして、山桜会の運営にご尽力いただいた皆様、そしてお忙しい中ご講演いただいた卒業生講師の皆様、本当にありがとうございました。

この「将来を考える日」が、生徒たち一人ひとりにとって、未来への一歩を踏み出すきっかけとなりますように。