2025.07.03校長ブログNEW

高校2年生 探究旅行 〜ベトナムで感じたこと〜

6月24日から28日まで、高校2年生は4つの方面に分かれて「探究旅行」に出かけました。私はその中でも最多の133名が参加したベトナムコースに引率として同行しました。
これまで、仕事やサッカー関係で海外へ行く機会は何度もありましたが、今回のベトナムは私にとって初めて訪れる地。どれだけ海外経験があっても、初めての国にはいつも新鮮な発見と刺激があるものです。昨年度は茨木中高の「体験旅行」でスリランカを訪れ、多くの刺激を受けましたが、今回もまた、生徒たちと同じようにワクワクしながらこの旅に臨みました。

旅行中の様子については、生徒の広報係が学校ホームページで詳しく紹介してくれています。ぜひそちらをご覧いただければと思いますが、ここでは、私自身が特に印象に残った「キャリア講演会」の様子を紹介させてください。

現地では、ベトナムで活躍されている2名の日本人の方にご登壇いただきました。
◎長浜みぎわ様(iconic/コンサルティング事業)
◎浅井崇氏様(INDIVIDUAL SYSTEMS/ソフトウェア開発)

お二人に共通していたのは、「大きな夢」や「綿密な計画」から始まったキャリアではなかったということ。「なんとなく面白そう」「たまたま出会った機会」がきっかけだったというお話が印象的でした。それでも、実際にその道を進んでいくなかで、困難に正面から向き合い、自らの力で切り拓いてこられた経験談には、深い説得力がありました。
講演後のパネルディスカッションでは、本校の教員や生徒も加わり、さまざまな角度から質問が飛び交いました。

〈グローバルキャリアを築くために〉
・学生時代にやっておいてよかったことは?
・もっとこうしておけばよかったと感じることは?
〈失敗から学ぶ力〉
・大きな失敗からどう立ち直り、次につなげたのか?
・落ち込んだ時、どうやってモチベーションを取り戻すのか?
〈ワークライフバランス〉
・仕事とプライベートのバランスはどう取っているのか?

どの話にも、お二人の人柄や経験の厚みがにじみ出ていて、生徒はもちろん、私自身にとっても大変学びの多い時間となりました。
そして、最後に心に深く残った言葉があります。
「なんとなく、おもしろそう。なんとなく、ワクワクする。そう感じたことをやればいい。理由づけはあとからつけられる。」
この言葉は、生徒たちへの最高のメッセージだと感じました。自分の気持ちに素直になり、「ワクワクする方向へ踏み出してみる」こと。そこに、未来を切り拓くヒントがあるのだと思います。

長浜様、浅井様、そして旅を共にした生徒のみなさん、本当にありがとうございました。私にとっても、忘れられない「初めてのベトナム」となりました。