“本物に触れる”芸術文化鑑賞会 〜ザ・シンフォニーホールにて〜
一昨日、全学年で「ザ・シンフォニーホール」にて『芸術文化鑑賞会』を行いました。
私自身にとっても、日常生活では少し(いや、かなり…?)縁遠い場所ではありますが、この日をとても楽しみに、ワクワクしながら現地へ向かいました。実は十数年前の学校行事でも一度訪れており、今回は2回目の訪館となります。
本校が大切にしている教育の一つ、“本物に触れる”という体験。その言葉通り、今回の鑑賞はまさにその精神を体現した、非常に意義深い機会となりました。
当日は、大阪フィルハーモニー交響楽団の皆さんによる本格的な演奏に加え、指揮の中井章徳さんがユーモアと温かさに満ちた語り口で、初心者にもわかりやすく音楽の歴史やオーケストラの構成、楽器の特徴などを解説してくださいました。初めてオーケストラを体験する生徒たちにとっても、ぐっと音楽が身近に感じられたことと思います。
何よりも印象的だったのは、演奏そのものの迫力と美しさです。それぞれの楽器の音色を一つずつ聴いたときも素晴らしかったのですが、弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器の音が重なり合い、一つの音楽として響いた瞬間、その力強さと深い感動に、思わず鳥肌が立ちました。
ふと、学校生活も同じだなと感じました。一人では成し得ないことも、多様な個性が響き合うことで何倍もの力を生み出せる。クラスでも、学年でも、クラブ活動でも、そして我々教職員にとっても、それは同じです。一人ひとりの個性が響き合い、大きなハーモニーを奏でる、そんな学校でありたいと改めて感じました。
公演後、ホールの前で生徒たちや保護者の皆さまの表情を見ると、多くの方が満足げな笑顔を浮かべておられました。中でも、帰り際に男子高校生が「めっちゃ!よかった!!」と一言残して去っていく姿が、何よりもこの行事の成功を物語っていたように思います。
今回の「芸術文化鑑賞会」が、生徒たちにとって音楽の素晴らしさだけでなく、“本物に触れる”感動を体感する貴重な機会となったことを嬉しく思います。これからも、心に響く体験を大切にしていきたいと思います。