インターアクトクラブ、国内外での挑戦
8月に入り、インターアクトクラブの生徒たちが活躍してくれました。国内では大阪・関西万博での発表、そして海外では台湾研修と、まさに充実した夏となりましたので、その様子を紹介します。
まず、8月1日。大阪・関西万博のテーマウィーク「平和構築と人権擁護」に参加し、堂々としたプレゼンテーションを披露してくれました。この取り組みは、若い世代が平和や人権に関する提言を発信するという、とても意義のあるものです。
72本の応募論文の中で、本校の上田君が「AIによる偽情報(フェイクニュース)」をテーマにした論文で一次選考を突破。その後はクラブの仲間全員で意見を出し合い、発表へと練り上げていきました。中間発表を経て、最終的に万博会場で発表できる7校に選ばれたときの喜びはひとしおでした。発表当日は、国連や国際機関で活躍する方々をはじめ、多くの人の前で堂々と語る姿を映像で見て、私も大変誇らしく思いました。順位を競うものではありませんが、温かいコメントやアドバイスをいただき、彼らにとって大きな学びとなったことは間違いありません。
そして、8月4日から7日までは台湾・高雄で行われた海外研修に参加しました。日本からは11校約90名の生徒が集まり、現地の高校生と交流を深めました。日台合同のSDGsフォーラムでは、環境問題をテーマに英語で発表。最初は緊張もあったようですが、互いに質問や意見を交わすうちに打ち解けていく様子が印象的だったようです。
研修中は、台湾原住民族文化園区での舞踊や博物館見学、佛光山仏陀記念館での写経や精進料理体験、高雄静思堂でのリサイクル活動など、文化や環境に関する体験が盛りだくさんでした。歌や踊りを通じた交流もあり、最終日には別れを惜しんで涙ぐむ生徒もいたそうです。短い時間でしたが、確かな友情が育まれたようです。
国内外での活動を通して、インターアクトクラブの生徒たちは「社会の課題に向き合う力」と「世界の人とつながる力」を一歩ずつ身につけています。今回の経験は、きっとこれからの大きな糧となるはずです。彼らが今後、さらに広い世界で力を発揮してくれることを楽しみにしています。