高1「台湾探究旅行」― 国境を越えて学び合う ―
11月18日から21日にかけて、高1 GA/GSコースの生徒たちとともに、台湾での海外探究研修に引率させていただきました。
旅行全般の様子につきましては、すでにホームページや学年からの発信でもご紹介しておりますので、ここでは特に「学校交流」という視点から、少しご報告したいと思います。
本校では今年度、新たに5校の海外連携校・姉妹校提携が進んでいます。これらは単なる国際交流の枠にとどまらず、国際的な視野を持った人材の育成、そして将来海外大学への進学を含む多様な進路選択を支える土台づくりでもあります。今回の台湾探究旅行は、まさにその取り組みを「実体験」として感じられる貴重な機会となりました。
研修2日目には、高雄市にある道明高級中学校を訪問しました。
道明高級中学校は、カトリック系の中高一貫校として、イエス・キリストの献身精神に基づく生命教育を重んじるとともに、国際交流にも積極的に取り組み、医学部や国公立大学をはじめとする高い進学実績を誇る学校です。
この日は、本校との姉妹校提携の調印式も行われました。厳かな式の中にも温かさがあり、調印後は道明高級中学校の生徒たちが、実に自然な形で本校生徒を迎え入れてくれました。英語や身振り手振りを交えながら交流を深める姿、そして「まず自分たちから関わろう」とする姿勢に、本校生徒も大いに刺激を受けてくれていれば嬉しく思います。
3日目には、台北と高雄にキャンパスをもつ実践大学(Shih Chien University)を訪問しました。
実践大学は1958年創立の私立総合大学で、特にデザイン分野においては世界的にも高い評価を受けている大学です。全英語プログラムや日本人留学生向けの学科など、国際色豊かな教育環境が整っており、全学生約12,000人のうち700人以上が留学生、日本人留学生も100人在籍しています。
この実践大学とは、11月4日に本校にて連携校協定を締結したばかりであり、今回の訪問はまさに「始まりの一歩」となる交流となりました。キャンパスツアーやシティツアーでは、実際に留学している大学生の皆さんが本校生徒に寄り添いながら丁寧に案内してくださり、生徒たちは将来の自分の姿を重ね合わせながら、大学生活を感じ取れたと思います。
今回の台湾研修を通して、生徒たちは「海外」という言葉を、観光ではなく、学びの場・挑戦の場として捉えるようになったことに期待しています。
異なる文化や価値観に触れる中で、自分を見つめ直し、他者を理解し、そして「もっと知りたい」「もっと伝えたい」という思いが芽生えたことこそ、何よりの成果であると感じています。
国際交流は、単なる一過性のイベントではなく、生徒一人ひとりの未来へと続く“学びの場”です。今回結ばれた多くのご縁が、これから先の進路選択や人生の節目で、生徒たちの背中をそっと押してくれることを願っています。




