2025.08.19校長ブログNEW

クラブ活動の夏、報告。

今年の夏は、とにかく暑さが厳しいものでした。外に出るだけでも体力を奪われるような気候の中、生徒たちは汗をぬぐいながら、それぞれのクラブ活動に励んでいました。その姿は、私にとって「青春の真っただ中…若いっていいな…」を感じさせるものでもありました。いくつかの活動に足を運ぶ機会をいただきましたので、その時の思いを少し書き残したいと思います。

白浜での合宿(8月5日)
この日は、高校男女バレーボール部と男女バスケットボール部の合同合宿を訪れました。クラブを越え、生徒たちは声を掛け合い、全力でプレーしていました。顧問の先生方やマネジャーは熱中症対策に奔走し、水分を絶えず準備しています。そうした支えがあるからこそ、生徒たちは安心して練習に打ち込めるのだと改めて感じました。
そして。突然現れた私を生徒たちは「迷惑な来客者」としてではなく、笑顔で迎えてくれました。さらには練習にも加えてくれたことは感謝でした。
また、卒業生が自費で合宿に参加し、後輩のために力を貸してくれていました。世代を超えてつながっていくこの温かさが、本校のクラブ活動の魅力なのだと改めて感じました。

美山でのサッカー部合宿(8月6日)
翌日は中高サッカー部の合宿先、美山を訪ねました。ここは本校にとって特別な場所です。私自身も18年間(47期生が中1から)、大手前中高のサッカー部員と顧問として過ごし、茨木中高男女サッカー部でも2年間通った思い出深い場所。気づけば人生で100泊以上もした宿になっていました。久しぶりに「民宿みやま」のご主人や奥様とお会いし、あの頃の時間が一気に蘇りました。
美山はサッカーをするには最高の環境です。グラウンドを一日中自由に使わせてもらい、練習の後は由良川で水浴び、そして最終日は屋外でのBBQ。寝食を共にする中で、苦しさも楽しさも仲間と分かち合い、思い出として心に刻まれていく。サッカー部のOBたちが口をそろえて「美山での合宿が忘れられない」と語るのも当然だと感じます。

また、今の時代、人工芝のグラウンドが増え、ラインを引くことさえ経験しない生徒が多いと聞きます。しかしここでは、実際のグラウンドを汗を流しながら自分たちで整備をし、ラインを正確に引き、テキパキと動く姿に、私は驚かされました。久しぶりに生徒の前でサッカーウェアに着替えてグラウンドに立ち、生徒たちとボールを蹴りながらサッカーの話をした時間は、本当に楽しいひとときでした。

吹奏楽部の府大会(8月7日)
中学吹奏楽部の府コンクールも心に残りました。出場順はトップバッター。緊張もあったと思いますが、舞台に立った生徒たちは堂々としていて、会場に響く音色はとても力強く、美しく、胸に響きました。見事「金賞」を受賞し、28日に行われる関西大会への切符を手にしました。生徒たちの表情に宿る誇らしさを見て、努力の積み重ねが確かに実を結んだのだと実感しました。

チアダンス部の全国大会(8月12日)
最後は東京のKEIOアリーナで行われたチアダンス部の全国大会です。全国から集まったチームの演技はどれも素晴らしく、会場全体が熱気と歓声に包まれていました。本校の演技はSong/Ponスモール編成の部。ほんの数分の演技ですが、その中に全てを注ぎ込む姿は圧巻で、堂々と踊り切った生徒たちの姿は、本当に誇らしいものでした。


この夏、私は「生徒たちの学校外での時間」をいくつも体験させてもらいました。暑さに負けず全力で挑む姿、仲間とのつながりを深める姿、舞台やフィールドで自分を表現する姿。どの瞬間も、笑顔と自信に満ちていました。

秋からも大会や発表の場が続きます。この夏に流した汗や、仲間と交わした言葉が、必ずや生徒たちを強くし、大きな自信となっていくはずです。彼らがこれからどんな成長を見せてくれるのか、楽しみでなりません。