【理系ホンモノ体験プログラム1日目】
〈日本人ならではの美意識〉
このプログラムは、日本で行なわれている自然科学研究の体験などを通して、子どもたちにとって、将来を考えるきっかけにしてもらえれば、また、理系分野に興味をもつ子どもたちが1人でも増えればという思いを込めて、数学科で企画した希望者のみ参加の学習プログラムです。
今年のプログラムは、昨年度の経験を活かし、さらに充実した内容を企画しました。
おかげさまで、今年は高校1年生から男女計10名の希望者が集まり、昨年に引き続いて今年も実施することができました!
本校では、自身の進路実現に向けた『文理選択』を高校1年生の2学期に実施します。
そんな大事な選択を控えている高校1年生たちにとって、このプログラムを通して、日常の学校生活では体験させてあげられないさまざまな機会を提供できればと思います。
8月4日(月)
AM
新大阪駅に現地集合し、新幹線で2時間半かけて東京へ向かいました。
天候にも恵まれ、参加者全員が時間前には集合し、良いスタートが切れました!
PM
プログラム初日は、東京のシンボルである『スカイツリー』の見学からスタートしました。
地上から見上げたときのその圧倒的な高さ、逆に地上450mから広がる大パノラマには歓声が上がっていました。ここでは、
①スカイツリーの概要 ②電波塔としての役割 ③さまざまな研究拠点
についての展示を見学させていただきました。
200m超の建物がたくさんある東京で安定した電波を送信するための高さ、その圧倒的な高さゆえに可能な研究や観測、それらの役割を支えるためのデザイン・建築技術に幾何学が応用されていることに感銘を受けました。
ここで、 ”スカイツリー全体の高さ(634m)”と”第2展望台までの高さ(450m)”の比は、1.414 : 1 に近い値になります。
実は、この比率は『白銀比(大和比)』と呼ばれており、日本の伝統建築物のデザインなどに日本人が好んで用いるそうです。
この比が、他にどんな場面で使われているかご存じですか?
その後、『すみだ水族館』へ行きました。クラゲやペンギンをはじめ、たくさんの海の生き物たちを目の前に、命の不思議さや多様性について熱心に学んでいました。
夏季限定イベントで「東京金魚~時代を泳ぐ、小さなミューズたち~」が先月より開催されていました。
このイベントでは、誰もがこれまでに、一度は経験したことがあるであろう「金魚すくい」の『金魚』について、日本の金魚文化についての展示がされていました。
金魚は、室町時代に中国から日本へ観賞魚としてやってきたそうで、東京でも近年まで養殖が行われていたそうです。
今よく見る金魚は、赤・黒・白・金色の鮮やかで美しい姿をしていますが、ある魚が変異し、この数百年間で品種改良されて、今のあの姿になったそうです。
金魚の先祖って、誰だかご存じですか?コイではありません。
そういえば、水族館や生け簀の魚たちは横から見ますけど、金魚や特に鯉たちは上からのぞいて見ますよね?なぜですかね?
水族館の見学後は、ソラマチで夕食を済ませて、ホテルへ戻ってきました。
トラブルなく全員無事に1日目行程が終了しております。