【理系ホンモノ体験プログラム2日目】
〈物体を内側から研究する〉
〈物体を内側から研究する〉
8月5日(火)
AM
2日目は、三鷹市にある『国立天文台』を訪問しました。
昨年度に引き続き今年も、研究教育職員である 能丸 淳一 准教授にご案内いただきました。
まず、「4D2Uドームシアター」にて、国立天文台が開発した「4次元デジタル宇宙(4D2U)プロジェクト」、スーパーコンピュータによるシミュレーションや、最新の観測データをもとに、科学的に正確な立体映像を臨場感あふれるドームスクリーンと立体視メガネで鑑賞し、その成果を体験しました。
「4D2U」とは、空間3次元と時間1次元を組み合わせた4次元(4D)の宇宙(U)を、デジタルデータ(D)で表現するプロジェクトのことです。
普段、星空は上を見上げて、平面で認識していると思いますが、
①宇宙を「目のあたり」にする:
地球から太陽系、そして銀河、さらには宇宙の大規模構造まで、広大な宇宙空間を自由に移動しているかのような体験。
②宇宙の進化をたどる:
宇宙誕生のビッグバンから、銀河や星がどのように形成され、進化してきたかを、時間軸を超えて見る。
③最新の天文学研究に触れる:
専門の研究者が解説する映像を通して、ダークマターやブラックホールなど、最先端の天文学研究の成果を分かりやすく学ぶ。
宇宙の壮大なスケールと不思議を、体全体で感じることができる貴重な場所でした。
続いて、昨年度に引き続き、巨大な天体望遠鏡の見学、能丸先生より最新の天文学研究についてのお話を聞きかせていただきました。宇宙への興味が一段と深まった様子でした。
これまで、ある物体を外側からは観察・分析してきましたが、内側から観察・分析することはしていませんでした。
宇宙を理解するには、内側からの観察方法や技術のさらなる発展が不可欠だなと感じました。
PM
敷地内の食堂で昼食を済ませた後、先端技術センターと展示室の見学をしました。
先端技術センターは、研究に必要な機材を製作するにあたって、外注できない部品を作成する施設です。
展示室は、国立天文台が行っているプロジェクト(すばる望遠鏡、VERA、アルマ望遠鏡、TAMA300、太陽観測衛星ひので、TMTなど)の紹介や、観測・研究成果などが展示してあります。
午前中に能丸先生からお話しいただいた内容を模型や動画を通じて、理解を深めることができました。
能丸先生、ならびに国立天文台の職員の皆さま、貴重なお時間ありがとうございました!
天文台での行程終了後は、ホテルへ戻り、夕食を済ませました。
トラブルなく全員無事に2日目行程も終了しております。