【理系ホンモノ体験プログラム3日目】
〈これまでのあたりまえをくつがえす〉
8月6日(水)
AM
3日目午前は、 『東京理科大学』(神楽坂キャンパス)を訪問しました。
昨年度に引き続き今年も、東京理科大学の 馬場 蔵人 准教授にご案内いただきました。
①『数学体験館』にて算数・数学を体験
② 馬場先生による「幾何学」の講義体験
③ 学内図書館を見学
④ 近代科学資料館を見学
体験館では、これまでに学習した数学の「定理」や「公式」たちが、展示されている教具を実際にさわって実験してみることで、理解が深まり納得することができたなのではないかと思います。
馬場先生の講義では、馬場先生の研究について、非ユークリッド平面とは、平面から立体へ(円筒とメビウスの輪)についてをお話いただきました。
これまでに見たことのある図形たちも研究の対象として、ただその形の違いにとどまらず、共通部分を見つけてグループ分けをしてみたり、同じ平面図形でもはり合わせ方を変えると、別の立体が現れて、もちろんそれぞれが異なる性質をもつこと。
短い時間でしたが、想像力の深まるとてもいいお話を聞かせてもらいました。
学内図書館は、当然ですが、校内の図書館とは比にならないほどのたくさんの本が置いてありました。理系分野に限らず、言語や経済など文系分野の書籍も多数ありました。
別のフロアには、学生が利用する自習スペースがあり、大学生たちが夏休みにもかかわらず、真剣に机に向かっている姿を見ることができました。
校内に自習室があることは、改めて良い学習環境だなと感じました。
近代科学資料館では、東京理科大学の歴史と日本の自然科学の発展について展示を見学しながら、在学中の大学生に案内していただきました。
能丸先生が研究されている天体は、3次元では表現できない空間であること
馬場先生が研究されている空間は、原論で定義されたものごとが通用しない空間(非ユークリッド幾何学)であること
これらのお話をお聞きして、異なるお仕事をされているお二人でしたが、話の中には共通する部分があり、宇宙の面白さも数学の面白さも感じることができました。
昼食は、学内の食堂にて済ませ、午後からのプログラムである科学未来館へ出発しました。
(馬場先生、ならびに大学教職員の皆さま、貴重なお時間ありがとうございました!)
PM
午後は、お台場にある日本科学未来館へ行ってきました。
ここでは、館内にあるさまざまな展示や体験を閉館時間のギリギリまで、存分に自由に満喫してもらいました。
この施設は、大きく3つのゾーンに分かれており、
①『世界をさぐる』
②『未来をつくる』
③『地球とつながる』
です。
宇宙や地球環境など、『世界のしくみ』をさまざまなスケールでさぐったり、私たちが望む『社会や暮らしのかたち』が、どんな『アイデア』によって実現されるかを考えたり、地球上の生命と環境がどう自分とつながっているのかを『最新の科学データ』やツールとともに考えることができる展示や体験ができます。
今年は、特別展『深宇宙展』を見学してもらいました。
① 最先端の宇宙探査技術:
JAXA(宇宙航空研究開発機構)や国立天文台、東京大学など、日本の主要な宇宙研究開発機関が協力し、世界初公開を含む最新の宇宙探査技術が一堂に集結しています。
②実機・実物大模型の展示:
前澤友作氏が搭乗したソユーズ宇宙船の帰還モジュール(実機)や、日本のH3ロケットのフェアリング(実物大模型)など、迫力ある展示物を通して、宇宙開発のリアリティを感じることができます。
③体験型コンテンツ:
大画面映像で火星や深宇宙を旅するツアー、子どもにも分かりやすい解説や体験コーナーが多数用意されており、年齢を問わず楽しめます。
この展示は、アポロ計画から半世紀が経ち、再び月や火星への有人探査が現実のものになろうとしている現代において、宇宙への挑戦を続ける人類の「知」を体感できる貴重な機会です。
日本に留まらず世界規模での現状や、最新の科学技術の知識を体験を通して、子どもたちに知ってもらえたことは、これからの日本の将来を担っていく子どもたちに、今よりもっと良い社会を考え、築いてもらうためにも、いい機会になったと感じます。
その後は、近隣のショッピングモール ダイバーシティ東京 プラザにて夕食を済ませて、ホテルまで戻ってきました。
3日目も全員無事に行程が終了しております。