【国際教育】
JCCINY主催 教育座談会に本校生徒が参加!
2025年7月5日(土)、追手門学院大学 総持寺キャンパスにて、JCCINY(Japan Culture & Communication in New York:日本商工会議所ニューヨーク)主催の教育座談会が開催され、本校の高校1年生〜3年生の生徒1名ずつと教員数名が参加しました。この座談会は、ニューヨーク近郊の教育関係者が来日し、日本の教育制度や学校文化への理解を深め、日米間の教育交流を深めることを目的としています。今年度は、対面での実施ということで、国内外の教育関係者・高校生・大学生が一堂に会する貴重な機会となりました。
【追手門学院中・高等学校校舎案内】
午前中のプログラムでは、追手門学院高校の生徒による英語でのキャンパスツアーやプレゼンテーションがあり、カジュアルなティータイムを通して、参加者同士が徐々に打ち解けていきました。なごやかな雰囲気の中、いよいよ本座談会のメインイベント「グループディスカッション」がスタートしました。
【グループディスカッション①:Educational Trends in Japan and in the USA】
第1セッションでは、参加者が事前に準備してきた「教育にまつわる気になるキーワード(例:教えない授業、PBL、AO入試、ルーブリック、自己調整学習など)」を付箋に書き出し、模造紙に貼って共有。その後、グループでそれらのキーワードに対する肯定的・否定的な見解、自分の経験とのつながりを英語で語り合いました。NYの教育関係者からはアメリカの事例が紹介され、日本の生徒たちも自信を持って意見を述べていました。それぞれ具体的で深みのある発言が多く聞かれました。
【グループディスカッション②:What Makes a “Good School”?】
第2セッションでは、「良い学校とは何か?」をテーマに、前のディスカッションで出てきたキーワードをもとに話し合いを深めました。生徒たちは、自分の学校生活の中で感じた「成長のきっかけ」や「先生や仲間との関わり」、「学びの自由度」などを英語で紹介しながら、日米の共通点や違いについて考察しました。「多様性を受け入れる学校」、「生徒の意見が尊重される学校」、「間違いや失敗が許される安全な環境」などが「良い学校」の要素として挙げられ、文化背景の違いをふまえた活発な対話が交わされました。高校3年生は勿論のこと、一緒に参加していた高校1、2年生も、自分の考えをしっかりと英語で伝える姿が印象的で、学年や立場を超えた協働の姿勢が会場に広がっていました。生徒たちは、「英語で自分の意見を伝えるのは勇気がいったけど、終わった後は達成感があり、とても気貴重な経験だった!」や「文化が違っても、教育に対する思いには共通点があることに気づいた」などの感想があり、本気で学び合おうとする姿勢が、言語を超えてよく伝わっていました。
【まとめ】
この座談会を通して、生徒たちは「教育」や「学校」といった普段は当たり前に感じているテーマについて、国際的な視点から深く考える機会を得ました。英語で議論するという挑戦の中で、他者と協働する力、自分の学びを言葉にする力が磨かれた1日でした。今回の座談会は、英語でのコミュニケーションだけでなく、自分の考えを他者と共有する力・異なる文化を理解し尊重する姿勢など、今後のグローバルな学びに欠かせない多くの学びが詰まった機会となりました。今後も本校では、国内外の多様な背景をもつ人々と交流し、互いに学び合う機会を大切にし、生徒が世界とつながり、自分の意見を持ち、それを他者と共有できる場を積極的に提供していきたいと思います。